成功の確率を倍にしたければ、失敗の確率も倍にすることだ
こんにちは、牛さん。
牛さんの恋愛コラムに辿りついたのは、もちろん私が恋愛で悩んでいたからなんです(笑)。牛さんが以前のコラムで正直な気持ちを伝えられることが大切、その後の相手の反応は自分にはどうしようもないこと、それで悩んでも仕方がない、ということを書かれていましたよね。
本当にそうなんだよな~って自分が悩んで悩んで考えた末、そう思います。とても勇気と覚悟の必要なことだけれど。
私には遠距離でつきあっていた彼@日本がいましたが、愚かなことに、私は別れてしまってから自分の本当の気持ちや彼の大切さに気がついたんです。私が帰国 して彼と会えるとしたらまだ半年以上先のことで、それまでに相手の気持ちも変わってしまうんじゃないか、忘れられてしまうんじゃないか、という不安にがん じがらめになっていました。
でも最近やっと、腹を括れるような気持ちがしてきていました。
帰国してそれでも自分の気持ちがはっきりしているのなら、ちゃんと相手にそれは伝えよう、それでどうなるかは、相手の問題、相手の意思で、私の手に及ぶと ころではないんだ、ということが、牛さんのコラムで言葉にされていると、もっとはっきりと自分の中にインプットされたような気がしたんです。
きっとこれからもまたぐるぐる思考に入って悩み始めることがあると思います。その時はコラムの言葉で自分の決意を繰り返し確認しよう、って思っています。
まき
まきさん、メールありがとうございました。
僕の書く内容が、いつかどこかで誰かの役立っているかと思えばこの上なく嬉しく思います。
人間どんなに一生懸命生きていても、どこかで壁に当たり悩むものです。
壁に当るということは決して愚かなことではありません。
それは道を進み、成長している証拠です。
車でも走っているからこそ赤信号にあたり止るのですから。
僕なんか、壁に当たりまくりです。
好きな道を進んできた分、同年代の人よりははるかに壁にブチ当たり気を失うことしばしです。
そんな誰よりも多い失敗や悩んだ末に得た事を、少しだけ僕よりも後から生きて来る人たちの参考になればよいと綴っていたりします。
そんな誰よりも多く悩んだりヘコんだりした中で、得たひとつの真理があります。
それは本当に悩まなくてはならないことと、悩んでもどうしようもない事と二通りの場合があるということです。
本当に悩まなければならいことは、実はそう多くはありません。
人の多くは考えても仕方がないことに計り知れないほどの時間を掛けています。
それはまさしく 人生の無駄な時間です。
悩むほど人生は長くはありません。
今の年齢も体力も思っているほど長い時間維持出来るものでもありません。
そして「どうしたらいいか?」と悩むとき、人は誰でも自分の中で正しい答えを出せるものなのです。
今回は、そんな時の正しいコツを僕が尊敬するある人から伝授して貰った方法を書いてみましょう。
目を閉じて、まず邪念が浮かんでこなくなるまで心を沈めてください。
そしてその想う人のことを考えるのではなく、静かに想ってください。
その滲み出たイメージが答えです。
二者択一を迫られたとき、考えて「正しい事」と思うことよりも、自分が「楽しい」「好き」と思える道を選んでください。
「正しい事」というのは、時代、国、人などの価値観で不変のものではありません。
自分が「楽しい」「好き」だと思えることは、多少状況が変わろうと自分の本質であるため変わりません。
それに「自分がしたい」と思えることさえすれば、そのことがもし上手くいかなく過去になっても後悔はしません。
なぜなら「したい」と思う行動をとったという満足感が残るからです。
もし仮に「ああすればよかった」という道を選べば、失敗しなかったとしても「行動しなかった」という後悔の念はおそらく消すことは出来ないでしょう。
「倒れるときは前のめり」
これが僕のポリシーです。
たとえ失敗して躓き、倒れる場合でも進む方向に倒れる。
そうすれば倒れてからでも這って進むことが出来るかもしれない。
失敗を恐れてカッコつけ気取っている人間よりも、全身恐怖に震えながらも「それでも俺はこっちへ行きたいねん」と恐る恐る一歩を踏み出す人間が僕は好きです。
そして僕自身も、いつもそう在りたいと思っています。
このコラムは、そう在りたいと思う人へのエールという意味でも書いています。
最後に僕の好きな言葉を添えておきます。
だからまきさん、頑張ってくださいね。
成功の確率を倍にしたければ、失敗の確率も倍にすることだ。
― トム・ワトソン ―(プロゴルファー)