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フォーマルから漂うセクシーさについての考察

先日ともちゃんに会った時、「キミはスーツ姿が一番カッコいいんだよ」と教えてあげた。「そうなの?」と、よく分かってないみたいだったので、今度その事についてまとめて記事にするよと約束したので、この記事を書いています。

当然スーツを着てもカッコイイ人とそうでない人がいます。その違いは何か、ということになります。

スーツとはつまり洋装のフォーマル着なのです。

日本で言えば、着物が日本のフォーマル着となります。

スーツをカッコよく着こなせる人は、大概着物もキレイに着こなせます。

そしてフォーマルを上手く着こなせる人は、カジュアル着もオシャレに着こなせます。

なぜ男の僕がこんなことを知ってるのか、といえば僕は仕事で一時期着物の着付け学院のコンサルタントをしていた時期があります。その間に日本の着物のことや、女性がどのようにすれば美しく見えるか、という事を自分なりに研究したからです。

着付け学院では年に数回発表会というイベントがあり、その時には審査員なんかもしてました。なんちゃって審査員ですが、学院長からの推薦で恥ずかしながら務めていました。
時代的にもう着物を着る機会も着物を着る人も減っていますが、日本人女性にはもっと着物を着て欲しい、とも思っています。

出来る事なら女性は若い頃に、着物の着付けを身に付けておけば一生の宝物になるとも思います。

スーツと同じで着物も普段来たことがない人がいきなり着付けされても、キレイには見えない。まぁ、着たままでいれば多少可愛い子ならキレイにも見られると思いますが、そこに動作が伴えば引き続き美しいかと言えば違ってきます。

フォーマルな衣装はそれだけではカッコ良くはなく、そこにそれに伴う動作が大事なのです。着物で言えば「所作」というものです。

着付け教室が全部かは知りませんが、僕がコンサルをしていた着付け学院の学院長は所作を着付け以上に徹底して教えられていました。

着物には着物の動作、というものがあるのです。

その所作の元で動く着物姿の女性が美しい訳です。

なので所作を知らない女子達が、突然着物を着てもなんだかおかしく見えるのはその為です。

和装の着物も洋装のスーツも、同じフォーマルなので共通する所があるので、着物を上手く着こなせる人はスーツも上手く着こなせるのだろうと思います。

冒頭で紹介したともちゃんもスーツ姿がイカす、という事はきっと着物も上手く着こなせると思う。という事は、彼女は何処かで「所作」を習ったのかなぁ、と思っていると彼女は長年「茶道」をしているという。

なるほど、きっと彼女はそこで所作を身に付けたのだと合点した。

道は違っても、日本の叡智は根底で繋がっていると思います。

僕は着物にしろ、スーツにしろ上手く着ればそれが女性の一番セクシーな装いだと密かに思っています。

以前カフェバーをしていた時期、店のイベントでコスプレ大会をしたことがあります。どんな装いでもいいので、誰が一番セクシーに見えるかを競うというイベントでした。

店に通ってくれている女性客たちは面白がり、当日は様々なコスプレで登場してくれました。バドガール、バニーガール、アニメのコスプレ、ミニスカポリス等々。。。

セクシーと言えば肌の露出というのが通説なのか、露出度満載な店内は満席状態で男性客は大喜び状態でした。(メチャ儲かりました(^^v

で、どんな衣装の子が優勝したと思いますか?

その子は普段ジーンズにデニム姿、あるいはライダースーツで大型バイクを乗り廻すようなアクティブで美人な子でした。

が、イベント当日の遅くに店に現れた彼女の姿を見て、店内はその日でもっとも大きな感嘆を呼びました。

なんとその女の子は、髪を見事にアップに詰めた渋い黒目の着物姿で現れたのです。

その日のイベントは、彼女がほぼ満票で優勝をさらいました。

セクシーさというものは、見せればいい、露出すればセクシーに見えるというものでは無いのです。

僕的にいうなら、セクシーさというものはどれくらい見た人の想像力を掻き立てるか、というものに尽きると思っています。女性なら当然相手は、男性にということになります。
そしてさらになぜきちんとしたスーツや着物というものに、男性は性的魅力を感じるのだろう、と発展していきます。

それは人間の深層心理に行き着くと思うわけです。

人間の分かりやすい真理として、隠されたものは見てみたい。見えないものは、見てみたい。という心理は必ずあると思います。男女に関わらず誰でも。

そういう心理によって、自分の好きなタレントや俳優の素顔、プライベートにも興味を持つということになるのではないでしょうか。

衣装で言えばスーツや着物というものは、他の衣類に比べて当然露出されている肌というものは極力少なくなります。

その制限されている中で、僅かに見える肌とか、見えないけど想像出来る体のライン(フォルム)によって、よりセクシーさが醸し出されるのだと僕は推察しています。

これ見よがしに胸の谷間を強調している女子もいます(それはそれで有難いのですが)、が全然肌は見えなくとも着物の丸いヒップラインによりセクシーさを感じます。

人間の悪魔的本能として、美しいものは汚したい。キレイなものは破壊したい、というものも多少はあると思うのです。ほとんどの人は、そこは表面化しないでしょうけど。

それが言ってみれば、セクシーさに繋がるのではないかと思います。

着物も全てがフォーマルというのではなく、着物の中にも公式的な着付け、遊びの着付けというものがあります。

遊びの着付けというのは、それこそ女性の体形がより目立つような着付け方法です。お尻の丸みが強調され、襟が心持ち広くうなじなどが強調される着付けです。結城紬というのがありますが、それが粋な着物と言われるようです。

フォーマル的な着付けが出来る人(和装も洋装も)は、カジュアルなものを着ればとてもオシャレに見えます。それは服の基本(所作も含め)が出来ているからです。

その基本が出来ていない人が、服を崩して着ればそれは「だらしなく」見えます。

この違いです。僕が言いたいのは。

そして着物というものは着た経験がある人なら分ると思いますが、洋服に比べ動きに制限が課せられます。慣れない人は窮屈だと感じることでしょう。

実はこの制限された範囲が、またセクシーさに繋がるのだと僕は思います。拘束された女性の「美」です。究極的に云えば、被虐性愛(マゾヒズム)。

そんな事を夢想する私は、もちろん変態です。

まぁ、そういう具合に着るモノはフォーマルをまず大事にすれば、セクシーさオシャレ度は上がるんじゃないですか、というお話しでした。

この記事を書いた人

神戸在住の牛王田雅章(うしおだまさあき)、通称牛(うし)です。このサイトは僕の全活動をまとめた公式サイトとなっております。

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