1995年以降2000年まで僕は神戸で自分が作った社会人サークル、というものを運営していました。
1980年代バブル期を象徴するようにディスコブームが巻き起こった。女性なら夜な夜な踊っていた経験のある人も多かろう。代表的なディスコチェーンとしては「マハラジャ」が有名だ。
1990年に入りバブルの終焉と共に、ディスコブームも同様に終焉を迎えた。
ブーム絶頂期を経験し大卒で社会人になった知り合いの女子から、最近は昔みたいにトキメク出逢いの場がない。だから色んな人が知り合えて気軽に交流できる場所を作って欲しい、と。
ディスコ遊びが盛況な時には、そんな女の子たちはディスコを通して色んな人と出会い、煌めく交流をしていのだろう。そんな時代を懐かしみ、似たような仕組みの再来を待ち望んでいたのではなかろうか。
何事も一人でするのが好きな性分の僕としては、そういう心理は全く分からなかった。僕は基本的に人と群れるのが好きじゃない。だから当時はドラマを創り出す、一人で出来るシナリオライターというものをやっていた。だけど何かを創り出すというのは好きだった。
僕の中のある食指が動いたので「では、作ってあげましょう」と、社会人サークルを作った。そして当初は店を借りて、小さな食事会を定期的に運営し出した。
いつも同じメンバーだけでは飽きてくるので、新しいメンバーも作らなくてはならない。まだ当時はインターネットもスマホもSNSも無い時代。なので集客ツールは街の情報誌を使い、メンバー募集をした。定期的に小さな枠の広告を掲載した。
すると今では考えられない程の人が集まり出した。最初は数名だった食事会も回を重ねるうちに10人、20人、30人と増えていった。
これは自分で箱を作り運営した方がよいな、と思って3LDKのマンションの一室を借りてそこを集会の常設会場とした。
さらにそういう場所を求める若い人たちは、まだまだ増えた。途中からメンバーを有料制にして、常設会場をもう一部屋増やした。
多い時には1回のイベントで50人もの人が来た。考えて欲しい。3LDKの一般住宅に50人の客が訪問してくることを。
ソフトボールをしようとなると楽に2チーム分のスポーツ好きが集まる。スキーに行こうとなると、バス2台をチャーターする。花見、クリスマスパーティーとなるとゆうに100人を超す人が集まった。
こうなればちょっとしたイベント会社的な運営だった。
会員を趣味嗜好に合わせてカテゴリー別な部門に分けた。
テニス部、ソフトボール部、卓球部、ボーリング部、軽音楽部、ツーリング部、映画鑑賞部、写真部などクラブ活動的に。
定例イベントとして「水メシ」「木メシ」という自前でする食事会が人気があった。なんのことはなく、週に一度都合がつくメンバーで夕食を一緒に作って食べようというシンプルなイベントだ。が、これにも毎回20人、30人と人が来た。
※今回のインディの店でする食事会は、このイベントタイトルのリバイバルなのだ。
当初は会員への情報配信に、手作りの会報誌を作り郵送していた。手間の掛かる作業だった。途中からインターネットなるものへシフトしていく。1995年と言えばWindows95というパソコンが売り出され、ネットの普及のきっかけとなる時代だった。
僕はすぐにネットを取り入れた。(新しいモノ好き)
当時はまだBlogもSNSも無い時代。使ったのはメール機能のみ。
会員と双方向性のリアル情報交換機能として、メーリングリストという仕組みを使った。簡単に言えば、グループメールだ。一人がメールを発信すれば、登録している人全員へそのメールが伝達出来る、という単純なもの。
そしてこのコミュニティの仕組みをもっと公共的な「お店」というものへ、2000年からは発展させていった。
1955年から2005年にかけての10年間、ボクはコミュティというものを研究し実験的な試行を繰り返した。そして我流で「コミュニティビジネス」という、一つのビジネススキームを構築した。
そのビジネスモデルを使い、店舗運営から会社経営まで、今でも当時作ったシステム概念と手法を用いている。おそらくこのモデルは時代が変っても通じるものだと思っている。理由は人間の基本心理というものは、そう変わらないからだ。
そして作るコミュニティが成功した一つの要因として、僕自身は集団や組織など人の集まりには全く興味や執着がないから、だと思う。集まってくれた人を拘束しない、強制しないというのが基本にある。人は(僕がもっともそうだけど)人にコントールされるのは、嫌なのだ。自分の意志で行動したい。
そういう自由な空気が居心地がいいのだと思う。(僕がそうであるように)
「牛さんは往々にして、人の話を聞いてないから!」と、昨夜良子ちゃんに怒られた(≧◇≦)※良子ちゃんは僕のビジネス仲間の長女みたいな感じ。。。よく怒られる親父みたいなものだな。
当たらずとも遠からず。。。
そういう事は相手に大変失礼なので、よくないね。でも、きっとそういう性格は死ぬまで治らなく、これからもきっと女性から怒られ続けるでしょうね(^^;
心のままに、自分のままに、思う通りの人生を。By牛(^^)