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夢を壊さないで

日々、各方面から個人的なご質問や感想、お便りを貰います。

とても有難いことです。

仕事関係のお問合せなら事務的にお返事して終わりなのですが、読みの物に対しての感想やらプライベートに関するご質問などは定例的なお返事で済まなく「なぜ、そうなった」みたいは話が遡る事まで説明を要する事も稀にあります。

よく聞かれるご質問に、、、

お会いした時の印象と文字にした時の印象が全く別人なんですけど。なぜですか?

などは定期的にやってくるご質問のうちの一つです。

これに関する返答も毎回考えるのですが、結果自分では分かりません。

この傾向はかなり昔からあり、今では多少マシになってきたのではないかと思っているのですが、、、

今でも思い出すこんな苦いエピソードがあります。

昔、物書き時代、神戸のFM局で深夜のラジオドラマをレギュラーで執筆していた時があります。局からの注文で若い女性リスナーが多い番組なので、ドラマの内容も若い女性が好むものでお願いします。というものでした。

なので、当然ロマンティックなラブストーリーを多く書いておりました。

執筆仕事と同時に神戸の北野という所でオシャレなカフェバーもしておりました。

その日は、僕の誕生日ということで常連客が店に集まり、どんちゃん騒ぎをしておりました。誕生日にお客さんからコスプレ用のセーラー服とか時代劇のお姫様カツラなどを貰ったので、全部身に付けて店で踊っておりました。

とそこへ、場違いなような新規で清楚な若い女の子が店に入ってきました。胸には花束を抱いておりました。その子は何か言いたげな表情だったので「どうしたの?」と、メイクでほっぺたを赤くした僕が、その女の子に近づいて要件を聞きました。

「ウシオダさんにお会いしに来たのですが、、、」

というので、「はい、ぼくですが」

というと、尋ねた女の子は自分が聞き違えたのかというような驚いた表情を浮かべ、何度も僕に同じことを聞き返しました。

「あのKiss-FMで、バールサンドリオンを書かれている?」

というので、「はぁ、そうですが」というと、その少女は見る見る表情を崩して涙ぐむではないですか。そして最後には膝からフロアに崩れ落ちました。そして、数分の時が経ち、おもむろにその少女は立ち上がり、抱いていた花束を僕に差し出して無言で店を後にしていきました。

一体なんだったのだろう、と僕は1週間考えました。そして最後に行き着いた答えは、、、

おそらく彼女は僕が書いている深夜番組を聞いてくれているファンなのだ。番組が好きで、毎晩聞いてくれているのかもしれない。そしてドラマ内容から、その作者まで想像を伸ばしたのではあるまいか。

そして何処かでその作者が三宮でBARをしているというのを聞きつけて、わざわざ会いに来てくれのではあるまいか。

そして、きっとその少女の想像の翼の中にあった作者は、古畑任三郎の田村正和のような容姿を想像していたのではあるまいか。そしてその田村正和のような作者であり、BARのマスターが、店に入るとカウンターで肘をついて「私が古畑任三郎です」みたいに渋く言ってくれるのを想像していたのではあるまいか。

どう考えてみても、推理はそんなところに帰着する。

ということは、僕は彼女の抱いていた夢をぶち壊した、ということになるのだ。な、ということに気が付いた。

言い訳ではないが、あの日は僕の誕生日で特に店でお客さんサービスのつもりでバカ騒ぎをしていたのだ。運も悪かった。平日なら出逢いは、もう少しはマシだった、かもしれない。(でも似たり寄ったかもしれない)

もし本当に田村正和をイメージして来たのなら、出て来た本人がセーラー服姿で頭にはお姫様カツラを被り、ほっぺたをおカメのように赤くした人間が現れたのなら、そりゃ驚くであろう。あまりのイメージの違いに。。。南無

これは最たる事例だけど、そういうことがその後も多々あった。

それ以来、直接僕と出会ってお付き合いをはじめた人以外は、出来るだけ会わない方が、その人の為になるんじゃないかと、会う事を敬遠しています。

別に法律を犯したわけでもなく、道徳に背く言動をしたわけでもないのだけど、その方がいいんじゃあないか、と思っているわけです。

でもさ、、、

泣かんでもいいやん、、、、(;’∀’)

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この記事を書いた人

神戸在住の牛王田雅章(うしおだまさあき)、通称牛(うし)です。このサイトは僕の全活動をまとめた公式サイトとなっております。

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