文章上達法

「文章はどうしたら上手くなりますか?」
との質問が来ましたので、僕が思う方法で回答します。
この方法は僕がドラマ作家になりたくて、その時に数年間延々と繰り返した方法です。それでよければ(^^;
まず本を読む、という事は基本です。
そして読みやすいと思う本を、ただただ書き写します。
書き写す時に「この文章はここがいい」なんて、考える事なくただひたすら書き写します。
これを延々と繰り返していくと、ある能力が身に付きます。
どういう能力かと言うと、他人の文章を読んでいて「?」となる時があります。「?」と思うのは、かすかな違和感です。
「?」となる違和感は、その文章の言い回し、てにおは、濁点など何処か間違っている部分です。そしてこの文章は、こういう風に直した方がわかりやすい、と分かってきます。
この練習法は絵画の贋作を見抜く方法を、何かの本で読んだとき、贋作を見抜く方法を身につけるのと、僕の文章練習法とが同じだと気付きました。
絵画の贋作を見分ける能力を身に付ける訓練とは、簡単に言えば「本物だけを見続ける」というシンプルなものらしい。普通考えれば本物と偽物を見比べて、その違いを探すのかと思うが、そうではない。ただただ本物だけを見続けるという。
そうすれば、偽物を見た時にその絵に本物とは違う「違和感」を覚えるのだそうです。
昔知り合いでブランド品を鑑定するプロがいたのですが、彼も偽物を「ある違和感」という感覚で初見で見抜きました。どこをどう見ても本物と思えるローレックスなのですが、「なんか違う」と。
メーカーで調べて貰うと、盤面のデザインが人の目では分からないほどの本物とは違う誤差があったということです。
これらから考えますと、やはり本物と言われるものには究極の所「真似しようと思ってもどうしても真似できない部分」があると思うのです。
それは具体的にどうの、というよりはその作り手の「センス」「味わい」「オーラ」「魂」みたいなものが入り込んで創り上げる、全体的に漂うオーラみたいなものでしょうか?
そういうものは、やはり長年かけて培う職人技みたいなところから来ると思います。
そういうのはビジネスでも同じだと思います。
ビジネスで秀でた人のやり方、というものは素人ではそうそう真似することは出来ません。その人のやり方を詳細に教えて貰っても、なかなか出来るもんじゃないんですね。
なぜか?
それは表面的な事だけを模倣しても、目には見えない本質を理解出来ていないからです。
そういう時は、その自分が目指す人の生活から生き方から、食事、嗜好、趣味、クセまですべて知る必要があります。
なぜそれらを知る必要があるのかというと、生活や食事うんぬんというのは、その人の生き方、思想が反映されているものだからです。
そういう深い部分の本質まで辿り着いてこそ、その人のやり方の本質がはじめて理解出来る、と僕は思っています。
参考になったかどうかわかりませんが、参考に出来るなら参考にしてください。(なんか文章が変(^^;